8月26日~9月4日までちょっとした縁で、アスペルガー症候群の女性が社長をしている餃子専門店の黒兵衛にお手伝いでアルバイトに行ってました。
そのちょっとした縁とは、僕とアスペルガー症候群の女性の共通の知人である、訪問看護の会社の社長をしている看護師さんの縁でした。
僕は英会話スクールを始める前、英会話スクールの対象を引きこもりにしようとしてました。だから、調査や見込み客集めのためと思って、引きこもり支援団体に出入りすることが多かったです。その最中、訪問看護の看護師さんとも知り合いになり、一時期、同じく訪問看護をしている看護師さんやフリースクールの社長さん、雑誌の編集者さんと一緒にネットワークを作ろうとしてましたが、その時に、餃子屋さんを紹介してくれた看護師さんから、「なみうねの木」という餃子屋の社長さんが執筆した本を貰いました。僕は、その本を読んで、一度その餃子屋に行ってみたいと思ってました。
僕は現在英会話スクールの他にもアルバイトをしていますが、そのアルバイトに行ったときに、ダサいことに転倒して右肘捻挫してしまいました。アルバイトは重いものを持つことも多かったので、出来なくなりました。それをたまたま看護師さんから電話かかってきたときに言ったら、その数日後再度電話がかかってきて、「人探しているけどどうにも見つからないらしい。してみませんか?」ってことで、餃子屋での短期間でのアルバイトの紹介をされました。
僕は行くことにしました。
餃子屋さんに行くと、会長さんとベテランの中国人の方とその他数名スタッフさんが働いていましたが、そのスタッフの一人に自閉症で知的障害持ちの方がいました。その方は、見れば発達障害と分かりますが、仕事はちゃんとこなしていて、会長さんの評価も高かったです。
「アンタ、発達障害の人と仕事をするのは初めてね?彼は自閉症に知的障害もあるけど、よう働くよ~。言われた通りにちゃんとこなす。計算能力は高いらしくて、お釣りは間違えたことがない。もう10年勤めとって自閉症協会から表彰されて全国で有名やん。」
とのことで、実際仕事はちゃんとこなしていたようでした。周りのスタッフの邪魔にならないように気を遣うところは気を遣っていたようでした。時々、
「うーーーーーーーっ!」
とか言って、擬声語発していましたが、擬声語発しながらも手はしっかり動かしていました。こんな感じで10年間勤めているのか。尊敬します。今の時代、若者が就職しても3年持たないと言われています。僕も社会人経験10年くらいになりますが、アルバイトしていた期間も多く(今回もアルバイトだけど)、短期バイトや単発バイトも多いので、一つの会社に10年というのは、それだけで素晴らしいと思います。
発達障害でも一生懸命働けば、仕事を成り立たせることは可能なんだと思いました。
ベテランの中国人にも、仕事はスピードだと教えられていました。僕はマイペース人間なので、「そんなサッサできねぇよ」と思いながらも、「なるべく早く」という意識の差で仕事ぶりが変わって来るのかと思いました。僕は細かいところに気が行ってスピードダウンしている時がありましたが、そんなときは、だいたいでいいからと、怒られていました。笑
やる気を持って仕事成り立たせて行くこと。
やる気を持って仕事のスピードを上げて行くこと。
そんな学びができた餃子屋さんでした。

